サウナハット、メッシュじゃなくてよくない?僕らがメッシュを使わない理由

軽量で速乾性のあるサウナハットを紹介する記事のアイキャッチ

最近、メッシュのサウナハット、多くないですか。「サウナハット メッシュ」で検索すると、本当にたくさん出てきます。でも、それにはちゃんと理由があります。空気層を作って熱を遮る。メッシュという構造は、サウナハットとしてかなり合理的です。なので最初に言っておきます。メッシュが悪いから、TAMAXが使っていないわけではありません。

📋 この記事の目次

むしろ、参考にしている部分もあります。じゃあなんでメッシュを使わないのか。ひとつは正直、メッシュ多すぎて、ちょっとつまらなかった。そして、もっと大きな理由があります。サウナハットに求めるものの順番が、僕らとは少し違うんです。

メッシュのサウナハットが増えたのには、ちゃんと理由がある

空気の層で熱を遮る

メッシュ構造の基本的な考え方はシンプルです。網目状の生地を立体的に保つことで、生地と頭皮のあいだに空気の層ができます。空気は熱を伝えにくいので、この層がサウナ室の熱から頭を遮ります。「保温」ではなく「遮熱」。ここは、メッシュもTAMAXも狙っているところは同じです。

遮熱・通気・速乾を狙える

網目構造は空気の層を作るだけでなく、通気の面でも有利に働きます。風が抜けやすく、汗の水分も逃がしやすい。だから多くのメッシュサウナハットは、遮熱・通気・速乾をまとめて狙う設計として作られています。理にかなった作りです。

メッシュサウナハットの先駆者にはリスペクトしている

サウナハット専門ブランドの「ベストサウナハット」は、メッシュサウナハットをここまで一つのジャンルにした先駆者だと思っています。2020年からメッシュ素材にこだわり続け、国産メッシュ・国内縫製にこだわった作りを公式サイトで打ち出しているブランドです。他社批判として書きたいわけではありません。「メッシュサウナハットをここまで広めたのは、普通にすごい」というのが正直な感想です。

それでも僕らがメッシュを使わなかった理由

正直、メッシュばかりでつまらなかった

……ここからは、だいぶメーカーの好みの話です。「サウナハット メッシュ」で検索してみると分かりますが、似た構造の商品がずらっと並びます。またメッシュか、とは正直思いました。性能への不満ではなく、ものづくり側としての違和感です。全メーカーが同じ答えを出す必要はないし、それでは正直つまらない。

全メーカー同じ答えじゃなくてもいい

TAMAXの本業は、岐阜の自社工場で作る肩パッド製造です。サウナグッズも、その設備と縫製技術を転用して作っています。メッシュ素材を仕入れて縫うのではなく、自社で扱いやすい素材を組み合わせて、別の答えを作りたかった。これは機能比較というより、だいぶ思想の話です。

実はProも、メッシュの考え方を参考にしている

ポイントは「空気層」

サウナふわっとProは、メッシュそのものを否定して生まれた商品ではありません。「空気の層を作って熱を遮る」というメッシュの考え方自体は、Proも参考にしています。違うのは、その空気層をメッシュ素材そのもので作るか、別の方法で作るかです。

Proでは4種類の素材を重ねた

Proが選んだのは、異なる4つの素材を重ねて空気層を再現する方法です。網目の生地1枚で作るのではなく、役割の違う素材を積み重ねる。手間はかかりますが、遮熱だけでなく速乾や消臭まで、一つの生地でまとめて狙うにはこのほうが都合が良かったんです。

サウナふわっとProの4層構造

具体的な中身を見てみます。表から裏まで、役割の違う4つの層で構成されています。

サウナふわっとProの4層構造 速乾素材・穴あき機能性フェルト・消臭抗菌素材

メッシュの「空気層」という考え方を、別素材の4層で再構成しています

1層目・速乾素材

表生地は速乾素材です。水分をすばやく逃がし、乾きやすさを支えます。水分が蒸発するときの気化熱で頭部の熱を逃がす効果もあり、速乾そのものが遮熱の一部を担っています。

2層目・特殊穴あき機能性フェルト

特殊な穴あき加工を施したフェルトです。この穴あき構造で空気層を確保し、遮熱を支えています。メッシュの「空気を抱え込んで熱を遮る」という考え方と、いちばん重なる部分です。

3層目・消臭抗菌フェルト

白いフェルトが消臭・抗菌と、汗や水分の拡散を担当します。水分を一点にとどめず面で広げることで、速乾を後ろから支える役割も持っています。

4層目・速乾素材

裏生地は1層目と同じ速乾素材です。肌側にたまった水分も、ここから乾燥へ導きます。

空気層を確保しながら、遮熱・通気・速乾・消臭をバランスさせる4層構造。メッシュが1枚の生地でやろうとしていることを、Proは4つの素材に役割分担させて実現しています。

一番大きな違いは「何を最優先するか」

メッシュは遮熱性能を突き詰めた答え

メッシュ系のサウナハットには、遮熱性能を強く追求する設計思想が目立ちます。立体的な構造で空気層を確保し、その一点を磨き上げる。リスペクトを込めて言いますが、これは一つの正解です。

僕らは「持っていくこと」を最優先した

一方でTAMAXがサウナふわっとProで最優先したのは、サウナハットを持っていくハードルを下げることです。サウナハットは、持っていってナンボ。どれだけ遮熱性能が高くても、家に置いてきたら意味がありません。そのために重視したのが、軽さ・コンパクトさ・速乾性・遮熱性のバランスでした。

だから、軽さは絶対に譲りたくなかった

54gの軽量サウナハット サウナふわっとPro

軽さは、持っていくための性能です

Proは54g

サウナふわっとProの重さは54gです。軽くすること自体が目的だったわけではありません。持っていくのが面倒じゃないことが大事なんです。

軽いから荷物になりにくい

54gなら、バッグに入れるのが苦になりません。かさばるから置いてきた、荷物になるから持っていかなかった。この「置いてくる理由」を、まず減らしたかったんです。

軽いから持っていく頻度が上がる

荷物にならないものは、次のサウナにも自然と持っていけます。持っていく頻度が上がれば、当然、使う頻度も上がります。

持っていくから、実際に使う

軽い、持っていく、使う、頭を熱から守る。この流れがちゃんとつながって、はじめてサウナハットは仕事をします。

遮熱性能100点でも、家に置いてきたら0点。

コンパクトさと型崩れ。ここはトレードオフです

コンパクトに折りたためるサウナふわっとPro

小さくたためる。だから、持っていける

メッシュは形を保ちやすい

立体構造で空気層を作るメッシュ系のサウナハットは、構造上、形を保ちやすいものが多い傾向にあります。潰れにくいぶん、構造上どうしてもかさばりやすい商品もあります。ただし作りは商品によって異なるので、「メッシュは必ずかさばる」と一括りにはできません。

Proは小さく潰せる

サウナふわっとProは、小さく畳んでバッグの隙間に入れられます。形を守ることより、雑に持っていけることを選びました。

でも、潰せば型崩れする

型崩れ?します。でも持っていけます。ここは正直に書きます。潰して持ち運べば、多少の型崩れは起きます。「絶対に形を崩したくない」という人には、形状を保ちやすいメッシュ系のほうが向く場合もあります。TAMAXは、それを分かったうえで携帯性を優先しました。

速乾も「また持っていく」ための性能

洗濯は、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。以前は手洗いも案内していました。ただ、人によって「優しく」の基準が違い、手洗いでプリントを傷めてしまうケースがありました。そのため現在は、洗濯機洗いをおすすめしています。乾燥機は使えません。

その代わり、脱水だけでかなり水気が抜けます。脱水後、風通しの良い場所に30分ほど置いておけば、バッグに入れても気にならない程度まで乾きます。これは実際に使っているスタッフの目安です。普通のタオル生地のサウナハットは干す工程が要りますが、ふわっとシリーズはそこが要らない。「もう、干すいらず。」なんです。

3泊4日・20施設をProひとつで乗り切った、という愛用者からの報告もあります。現時点でメッシュ製品との同条件の比較試験はしていないので、「メッシュより速く乾く」とは言いません。ただ、かなり速乾性を重視して作っていることは間違いありません。速乾も、また明日サウナへ持っていくための性能だと考えています。

じゃあ、メッシュとProはどっちを選べばいい?

性能の優劣ではなく、何を最優先したいかで選ぶ軸を整理しました。

判断軸 メッシュ系 サウナふわっとPro
最優先思想 遮熱性能を突き詰める 「持っていく」を最優先
空気層の作り方 メッシュ素材そのもので確保 異素材4層で再構成
重量 商品による 54g
折りたたみ・型崩れ 形を保ちやすい傾向 小さく畳める。ただし型崩れする
手入れ 商品による 洗濯ネットで洗濯機OK・乾燥機不可

※メッシュ系は商品によって設計・仕様が異なります。同条件での比較試験は未実施のため、性能の優劣は断定していません。

メッシュサウナハットとサウナふわっとProの設計思想の違い

「最強」の定義が違うだけ。メッシュを否定するものではありません

メッシュ系が向いている人

遮熱性能を最優先したい人。形をなるべく崩したくない人。メッシュ独特の構造や見た目が好きな人。多少かさばっても気にならない人には、メッシュ系が向いています。

サウナふわっとProが向いている人

とにかく軽くしたい人。荷物を小さくしたい人。頻繁にサウナへ行く人。洗ったあと早くまた使いたい人。バッグに雑に入れたい人。遮熱だけでなく携帯性まで含めて選びたい人には、Proが向いています。

「最強のサウナハット」の定義が違うだけ

遮熱をとことん突き詰める。それは一つの正解です。でも僕らは、別のところも性能だと思っています。軽い。小さくなる。洗える。すぐ乾く。だから今日もバッグに入っている。遮熱性能100点でも、家に置いてきたら0点。僕らが作りたかったのは、ちゃんと持っていけるサウナハットです。

だからTAMAXは、メッシュじゃないサウナハットを作っています

サウナふわっとProは、54gの軽さと4層構造で、遮熱・速乾・消臭抗菌をまとめて狙ったサウナハットです。洗濯ネットに入れれば洗濯機で洗えて、乾燥機は使えません。カラーは9色あります。

プリントで自分だけの1枚を作りたい方向けには、オーダーメイドサウナハットも用意しています。帽体はサウナふわっとProと同じもので、自由になるのはロゴやデザインのプリント面です。デザインはサウナハットデザイナーで購入前から無料で試せます。届いたあとのお手入れはサウナハットの洗い方・乾かし方にまとめてあります。

遮熱だけでなく、軽さ・速乾・持ち運びやすさまで含めてサウナハットを選びたい方は、サウナふわっとProも見てみてください。サウナハット一覧から他のラインナップも見られます。

まとめ

メッシュのサウナハットがダメだとは思っていません。むしろ、あの構造がここまで広がったのにはちゃんと理由があります。遮熱を突き詰める。それもひとつの正解です。ただ僕らは、もうひとつ大事なことがあると思いました。持っていかなければ、サウナハットは使えない。だから軽くした。小さくした。洗いやすくした。乾きやすくした。もちろん、ちゃんと熱からも守ります。サウナハット、メッシュじゃなくてもよくない? TAMAXはそう思っています。(この記事の下書きにもAIの手を借りていますが、サウナへの愛は100%人力です。)

サウナふわっとProを見てみる →

コメント

“サウナハット、メッシュじゃなくてよくない?僕らがメッシュを使わない理由” への1件のフィードバック

  1. […] 形は、まずギアとして使えることを優先する。見た目の楽しさは、色や全面プリントでも作れます。これは、肩パッドを本業にしてきたTAMAXがサウナハットを作る時の、少し製造業寄りな考え方です。素材や携帯性まで含めた設計思想は、メッシュを使わない理由の記事で詳しく紹介しています。 […]

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